続・希 Keyboard 夜話

第五夜「かえうち、登場」


※今回の作戦の要「かえうち」

 さて今回のシステムの要である、「かえうち」が到着した。「かえうち」は USB ドングルである、外観は一昔、二昔前の USB メモリといった感じで、希のような Old 世代にとっては普通のサイズだが、今の時代ではかなり大きく感じるだろうか?

 「かえうち」はそのままでは何もできない、PC (Windows, Mac, Linux) に接続し、専用アプリでカスタマイズした設定ファイルを書き込まなければならない。標準で様々なテンプレートが付属しており、「親指シフト(orz含)」はもちろん「Dvorak」「飛鳥配列」「月配列」などは選択するだけで設定できる。

 ただし希の設定では “Control + 英字キー” で希専用の動作をさせるため、さらにカスタマイズを行わなければいけない。設定アプリで Control キーを押したとき専用のページを決めて、最低限の配置を決めた。


※かえうち設定画面

 そのまま Mac のキーボード設定を一時的に OFF にして、Mac での入力テスト。「親指シフト」も “Control + 英字キー” もスイスイ打てる、ということはキーボードと「かえうち」を持ち歩けば、どんな Mac, PC でもこのまま特殊な配列の、希専用キーボード環境を携帯できるということだ。職場の PC も、娘の Mac も、友人のノート PC も、家の Mac と同じように操作できるのだ!

 さてここからが本題、iPhone (iOS) でもこの環境は維持できるのか? ということで iPhone への接続テストを行う。ここでまたまた驚いたのが「かえうち」を経由すると、「HHKB Lite2」も「HHKB Type-S」も共に、モバイルバッテリーの力を借りなくても使用出るということ、「かえうち」の電源制御システムか何かの影響だろうか?

 iOS でどうやっても入力できないのが “PgUp (Page Up)” と “PgDn (Page Down)” と一行スクロール、この辺りはどうも iOS 自体が実装していないように思われ、どうしようもない感じである。

 さらに日本語変換中の「ひらがなへ変換」「カタカナへ変換」「半角英数へ変換後 大文字・小文字トルグ」だ、これらは IM(日本語変換システム)の問題で、やはりこちら側のやりくりでどうにかなるのでもなさそうだ。