とりあえず「かえうち」が届く前に、キーボードの接続テストを行う。
ここでびっくりしたのが、「HHKB Type-S」は USB アダプタに挿してスイスイ反応するのだが、「HHKB Lite2」は全く反応しなかったことだ、ただし Lightning 端子にモバイルバッテリーを繋ぐと使用できるようだ。一般的なメンブレン方式で廉価版の「HHKB Lite2」がそのまま使えて、静電容量無接点方式の「KKHB Type-S」の方が、電気を食うと思っていたのだが、実際は全く逆だった。
iPhone 5S, 6 ともにキーボード操作は良好、ただし iPad 2 が全く反応しない。
iPad 2 はかなり古い機種で、充電コネクタも Lightning ではなく 30pin コネクタと呼ばれるもので、そもそも接続すらできないのだが、手元に Lightning 30pin 変換アダプタがあったので、USB キーボード Lightning USB アダプタ 30pin 変換アダプタ iPad 2 の順で接続してみたが、うんともすんとも言わない。試しに Lightning USB アダプタ 経由でモバイルバッテリーを接続してみたが iPad 2 に反応はなし、充電できない。30pin 変換アダプタにモバイルバッテリーを直結してみると、iPad 2 に充電できる。どうやら iPad 2 に Lightning USB アダプタが対応していないようだ。まあ時代が違うもんな〜。
念のために iOS 上での物理キーボードの挙動をチェックすると、何と PgUp(一画面上へ)と PgDn(一画面下へ)が反応しない……、iPhone を変えたりキーボードを変えたり、様々なアプリを試してみたが、結局どれも同じ結果に、iOS は PgUp, PgDn ともに API がないのか、アプリ側が受け付けていないのか?
次に執筆に使うアプリの選定であるが、これは第一候補として以前から「Ulysses」が気になっていた。サブスクリプション(定額課金)製品だが、Mac, iPad, iPhone どのデバイスでも使え、ファイルの共有も自動、しかも保存操作をせずにシームレスに連携でき、ファイルの順列も手動で整理できる。デザインや機能面のバランスがとれており、シンプルかつ使いやすい。
その他色々とお試しでインストールしてみる。
「Ulysses」「Bear」この二つは Mac 版もあり、ファイル共有、編集作業がシームレス、ただしサブスクリプション(課金制)。
「iライターズ (Lite) 」こちらは低額で買い切り、ただしMac 版はなく、ファイル共有は DropBox 経由、編集作業も手動保存になる。
「Simplenote」(無料)は自動保存機能など、シンプルながら使い勝手が良さそうだが、iOS メモアプリの拡張版といった感じで、シンプルすぎるのが弱点か? 文字サイズさえ変更できないのは如何なものか。
それぞれキーボードをつないで動作確認してみる。もちろん PgUp PgDn が使えないのは、織り込み済みで。
すると本命の「Ulysses」に大問題が、日本語変換中に文節長変更ができないのだ! 結構色々なキーで試してみたが、結局有効なキーを発見できなかった。「Bear」と「iライターズ」では入力関係では特に問題は見られなかった。「Ulysses」はここで落選⤵︎ シームレスな編集が出来る「Bear」が一歩リードか?
さらに「Bear」はタグ(フォルダみたいな感覚)やファイルの切り替えが、キーボードからできるのだ! 文字入力はキーボードから行えても、その他の操作は画面をタップしなければならないと思っていたが、ファイル切り替えができるだけでも有難い。これは「Bear」だけの特徴である。
¥1.500-/年のサブスクリプションだが、総合的に考え「Bear」が 当選だろう。とりあえず1ヶ月間の無料期間で使い倒してみることにした。