ブルスケッタといえば、ガーリックトースト、もしくはその上に食材をトッピングした物を指しているようですが、言葉本来の意味は”表面を焦がした”というていどの意味です。
狭くいえばガーリックトーストのことですね。
ガーリックトーストといえば、家庭でも手軽に作れるおつまみですが、お店でお客様にサーブする場合は、やはり手間をかけます。
良く料理は「手間ひまかければおいしくなる」と云いますが、”手間”はかけても”ひま”はかけてはいけません。丁寧に、なおかつ愛情を込めて、そしてスピーディーにお客様に提供する、これがプロの仕事です。
バーテンダーは、お酒をサーブするだけと思われるでしょうが、実際はオードブルなどのおつまみ系のサーブもバーテンダーおよびバーマンの仕事です。
実際に、手間をかけた、面倒くさいガーリックトーストを作ってみましょう。
バゲットを斜めに薄切りにします、オーブントースターにいれ加熱、表面が固くなり始めたところで、バゲットひとつひとつにオリーブオイルを塗り、塩を少々ふり、さらに加熱、焦げ目がつく前に、またひとつひとつに皮をむいたニンニクを、こすりつけていきます、ニンニクの芯を取れば尚良し。再びオーブントースターに戻して、軽く焦げ目がついたら出来上がりです。
味付けに時間がかかると、バゲットはあっという間に焦げてしまいますので、いかに手早く作業を行うかがポイントです。
焼きたてのアツアツを、そのままお皿に盛りつけ、即お客様へサーブします。
焦げ目をつけてからオリーブオイルを塗りますと、表面が湿ってしまいますが、この手間をかけた方法ですと、表面はカリッカリで香ばしく仕上げることが出来ます。
このブルスケッタは、しっかり乾燥していますので、冷めてもおいしくいただけます。
次回は、ブルスケッタに食材を盛りつける例を、ひとつご紹介しましょう。