創作詩

The Day of Wine and Roses


深夜のブルーは深いコバルト
深夜のブラックは淡い漆黒

眠らないこの大都会(まち)でも
喧噪から逃れることができるのか

アインシュタイン
光速度不変の原理
時間は伸縮する
二人の濃密な時間はゆっくりと流れる
それはこの大都会(まち)の
せわしない空気の中で
濃厚に沈殿するように
深いコバルトと淡い漆黒へと……

夜光鳥は羽を広げ
開け放たれた窓から
姫事を見つめるアルテミスの元へ
星の見えない夜空へと
星屑をちりばめた摩天楼の彼方へ
飛び立って行く

The Day of Wine and Roses…