酒の友

煙草


 吸わない人はごめんなさい、今日は体に悪い話デス。
 お酒を飲む人の中には喫煙者が結構います、普段は全然吸わないのに、アルコールが入ると知人に「一本恵んで」って人もいますよね。アルコールは煙草の成文を分解して血液に吸収しやすくする働きがあるので、普段より煙草が美味しくなるんですよね。だから普段よりも本数が増えたりね。でもその分煙草の害も強くなりますが……。飲んでるときは、なんとか煙草の本数をセーブしようって考えるんですけど、だんだんどうでもいいやってなっちゃうんですよね。
 まあアルコールと煙草は相性がいいんですけど、ガンガン酒飲んで、バカバカ煙草吸ってたら体への負担も大変なもんですよね。煙草減らしてつまみ食べてればいいんでしょうけど……。ついつい煙草へ手が、なんて人けっこう多いでしょう?
 飲酒時は特に、吸いすぎに注意しましょう。>自分

酒の友

合わないお酒


 私、ブランデー苦手なんです、水割りならいいけど、ストレートやロックはダメです。
 他にはビールも焼酎も苦手。とにかくすぐに酔っちゃうんですよ。ブランデーは苦手でもウィスキーはストレートでも全然OK、ビールがダメなのは炭酸が原因か? でもバーボンソーダはガバガバ飲めますし、焼酎はスピリッツだからそれ系はダメなのかというとラムやウォッカは全然平気。そういえばジンも苦手かな?
 皆さんも苦手なお酒ってありません?
 日本酒ダメな人多いですよね、ワイン飲めない人もいますね。お酒にももちろん好き嫌いはあっていいんですけど、私の場合はすぐに酔っぱらうから敬遠しちゃうんですけどね。体質というか、相性が悪いというか……。
 嫌いなお酒が体に合わないのなら、別に何とも思いませんけどね。でも焼酎もビールも好きなんですよ。ベロベロになっちゃうから、程々しか飲めないけど(涙)。

酒の友

メモ


 メモ魔というか、メモ好きなかたは結構多くいらっしゃるようで、そのマメさはびっくりするほどです。
 先日とあるスナックでのこと。店の女の子とお客さんとの情景。
女の子  「カラオケ歌われますか?」
お客さん 「ええ」
 お客さんは、おもむろに手帳を取り出し、ページを開き女の子へ差し出す。そこにはずらっとカラオケのレパートリーが……。しかも50曲ほどのタイトルが、綺麗にワープロで印刷されている。さらにその余白には手書きでびっしりとさらに50曲のタイトルが……。
 唖然とする女の子に対して、
お客さん 「これが私のレパートリーです、好きな曲選んで」
 このお客さんの手帳の中身を全部覗いてみたいのは私だけ?
 あなたは手帳、活用されてますか。

酒の友

トマト


 トマト嫌いな人いますね。見るだけでもイヤッて人がいました。私はそこまではないけれど、オリーヴ・オイルかけなきゃ食べれません。トマト・ジュースもそのままじゃ飲めません。
 最近私の周りの女性達にレッド・アイっていうカクテルが流行っています。ビールとトマト・ジュースの Half & Half なんだけど、私はやっぱりブラッディー・マリー(メアリー)ですね、血塗れマリちゃんです。英国の残虐で有名だったメアリーI世が好きだったという、ウォッカをトマト・ジュースで割って飲むヤツ、私はレモン一切れを落とすのが好み、タバスコや塩、コショウを入れるのもイイみたい。
 トマト・ジュース嫌いなヤツがなんでブラッディー・マリーが好きなんだ? と思われるかも、でもウォッカと混ぜるとトマト・ジュース独特の臭みが消えちゃうんですよね。
 ちなみにバージン・マリーっていうカクテルもある、カクテルっていうかトマト・ジュースそのままなんだけどね。
 そこでプラウド・メアリーってカクテルを創ろう、って話になった。プラウド・メアリーといえば、CCR ていうアメリカのバンドで昔大ヒットした曲なんだけど、ティナ・ターナーも歌ってたなぁ。
 ウォッカを人参ジュースで割って飲もうということになった。トマト・ジュースが旨いんだから野菜ジュースでもOKだろう、という安易な発想だったが……、マ、マズイ。

酒の友

パリのアメリカ人


 カクテルっていうのは、ふたつ以上の飲み物を混ぜちゃえばOKなんだ。アルコールが入ってなくても、もちろんOK。
 あるバーに「パリのアメリカ人」というカクテルがある。私が創ったんですけどね、ハハハ。
 まあ何年も前の話だけど、3〜4年ほどメニューから消えてたけど、最近復活したようです。
 以前からのお客さんが、メニューに載っていない「パリのアメリカ人」を注文してくださってから復活したようです。
 何年も前のカクテルを覚えててくれるなんて、その話を聞いて、ジーンときちゃいました。
 「パリのアメリカ人」最初のレシピは、カルフォルニア・ワインとコーラをハーフ&ハーフにしただけの物でした。苦みばしった大人のコーラ、という感じで、私の母親なんかも大好きです。
 一杯いかが?

酒の友

チェイサー


 日本人は胴長短足なんです。穀物や野菜中心の食生活で腸が長くなっているからですけどね。欧米人に比べて胃腸が弱いんです。
 ですから日本人は、あまり強いお酒をストレートやロックで飲むのは、良くないといいます。胃腸がやられちゃいますからね。
 ジャズで『ストレート・ノーチェイサー』という曲があります。水はいらんよということですが、ウィスキーやバーボンをストレートやロックで飲むのは美味すぎてやめられませんが、ここでチェイサー(追い水)を飲むのが日本人の胃腸には良いようです。チェイサーは水だけじゃなくてビールやコーラ、サイダーやお茶などでもOKです。
 たまにはウィスキーをストレートやロックで飲んで見て、お好みのチェイサーを合わせてみるのもいかがでしょうか?

酒の友

新世紀


 ”A Happy New Century!!” 新世紀がやってまいりました。2001年ですよ、子供のころは21世紀なんて遥か未来のことだと思ってたんだけど、なんだか普通に来ちゃいましたね。
 子供のころに見た、少年雑誌の21世紀の社会なんていうイラストに、胸をおどらせてたのが懐かしいですね。
 あの時のイラストと全く違った社会ですが、ロボットもいなければエア・カーもないし、テレビ電話も普及してないけど、ポケットの中に個人用の電話がはいるなんてことは誰も想像しなかったでしょうね。
 さてさて、2001年もののワインの出来はどうなるでしょう。良い2001年ワインを家宝にして100年後まで残してみたいもんですが、私が生きていないのは確かだなぁ。肝臓は確実にだめになってそうだし、生きててもワインは飲めないかも……。

酒の友

JOHN


 『セント・オブ・ウーマン/夢の香り(Sent of a Woman)』という映画をご存じでしょうか?
 アル・パチーノ(Al Pacino)がアカデミー主演男優賞を受賞した映画です。
 アル・パチーノ扮する盲目の退役軍人フランクのもとに、クリス・オドネル(Chris O’Donnell)扮する主人公チャーリーが世話役のアルバイトとしてやってきます。ある日フランクは家族の留守中にチャーリーと共にニューヨークへ出かけ、そこでの出来事がメインとなる映画です。
 この映画の中で、パチーノ扮するフランクは、ずっとジャック・ダニエルズを飲んでいます。
 ジャック・ダニエルズは私も大好きな、それも特に大好きなお酒のひとつです。

 ジャック・ダニエルズといえば、日本ではバーボンとして有名ですが、実際はバーボンではありません。というかバーボンとは呼べないのです。
 バーボンは、アメリカでは法律によって規制されており、法律の条件を満たさない限りバーボンとは名乗ってはいけないのです。ジャック・ダニエルズのボトルをよく見れば分かりますが、バーボン(Bourbon)という文字は全く表示されてはいません。書かれてあるのはテネシー・ウィスキー(Tennessee Whisky)という言葉だけです。
 実際のバーボンにはケンタッキー・ストレート・バーボン・ウィスキー(Kentucky Straight Bourbon Whiskey)としっかりと表示されています。アメリカの法律ではバーボンと表示できるのは、原料にトウモロコシを51%以上使用し、アルコール分40%以上80%未満で蒸留し、内側を焦がしたオークの樽で2年以上熟成された、ケンタッキー州で造られたウィスキーだけでなのです。ジャック・ダニエルズはその表示どおりテネシー州で蒸留されるため、あくまでテネシー・ウィスキーであって、バーボンではありえないのです。
 このように、アルコール飲料の表示は、各国の法律で規制される例は多々あります。

 最近日本でよく知られているものでは「発泡酒」があります。「発泡酒」は「ビール」と混同されることがよくあるようですが、ビールとの違いは麦芽の含有量の差です。麦芽の量が少ないと「発泡酒」と呼ばれ、酒税法によって「ビール」よりも税金が安くなり、実際の販売価格も安価になるため重宝されているようです。最近国会では「発泡酒」の税率を引き上げようという動きがあるようですが、安価な(簡易)ビールを消費者に、という「発泡酒」の意義を考えると、我々消費者をバカにした意見にも聞こえてきます。
 そのほかには、日本では「純米酒」という規定もあります。「純米酒」とは米と米麹だけで作られた日本酒に限って表示できるもので、一般の日本酒は米と米麹以外に醸造アルコールといういわゆる化学薬品が含まれているのです。
 海外では他にシャンパンに関する規定も有名ですね。日本では発泡性(炭酸が含まれている)ワインを全てシャンパンと呼ぶ人が多いようですが、実際にシャンパンと呼べるのはフランスのシャンパーニュ地方で、法律に則った製法で造られた発泡性ワイン(スパークリング・ワイン)だけをシャンパンと呼ぶのであり、それ以外のものはすべてスパークリング・ワインと呼ばれるのが正式なものです。ただし、シャンパン以外でも、スペイン産のものはカバ、イタリア産のものはスプマンテと特別な呼称で呼ばれているものも多くあります。
 これら以外のお酒でも、呼称に関する規定は多々あります。お酒の種別は、ひとことでまとめられないほど複雑で厳密なものなのです。

 このように世界では、お酒というものはそれぞれの国の法律によって、その呼び名を規制されています。しかし、日本においてジャック・ダニエルズというテネシー・ウィスキーは、バーボンとして知られており、じっさいにバーボンとして売られていることも多いのです。実際蒸留している場所が違うだけで、製法は全く同じなのですから、バーボンと呼んでさしつかえないようですが、アメリカの法律で決められている以上ジャック・ダニエルズはバーボンと呼んではいけないのでしょう。逆にジャック・ダニエルズはテネシー・ウィスキーとして、一般のバーボンと区別されている特別なお酒とも考えられますね。

 映画『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』の中でこんな台詞があります、私がもっとも好きな台詞です。

フランク 「ジョン・ダニエルをずらっと並べろ」
チャーリー「ジャック・ダニエルズじゃないんですか?」
フランク 「俺は付き合いが古いからジョンと呼んでいいんだ」

 ジョンと親しげに呼べるまで、長く付き合いたいものですね。

創作詩

航空便


駆け抜ける低い空

雲間跳びゆく影ひとつ


全てを白にする太陽

気持ちイイほど痛い日差し


海の碧 空の蒼

萌え盛る力 地の翠(みどり)


草葉のそよぎ 蝉時雨

水面(みなも)飛ぶ風 飛沫水(しぶきみず)


冷水に浸かれた西瓜(すいか) かき氷

熱い珈琲 焼き鰻(うなぎ)


そそくさと帰る家路に待つ麦酒(ビール)

蚊取り線香 花火花(はなびばな)


幾年も 幾々年も 繰り返す

同じ季節と同じ刻(とき)


いやさ今年はしみじみと

遠い異国の想い女(びと)

創作詩

ゆたゆたと流れるものよ


ただ軟らかく柔らかく

逆らうことなく
足掻(あが)くことなく

穏やかな
また嫋(たお)やかな

時間(とき)の水精(ニンフ)の
誘(いざな)うまゝに


心ひとひら

波の上


たゆたう流れに
押されながらも
全てを任せ
つーっと滑って
行くのもいい

水鏡はゆらぎ
決して同じ景色を写さない

息をひそめて見上げる空は

麗(うらら)かなる陽光
白と黒の激しい光
時には曇に覆われり
雨の雫も滴(したた)らす
紅葉(もみじ)、銀杏(いちょう)を降り散らし
粉雪、綿雪、牡丹雪
水面氷らす凍てつく日々も

また流れ去り
何れ帰り来たるだろう